外壁塗装に利用可能な国や自治体の助成金をご紹介!活用の方法も解説
外壁塗装の塗り直しは、住まいの美観や耐久性を保つために必要かつ重要なメンテナンスの1つです。
外壁塗装に使われる塗料の寿命に合わせての塗り直しが理想ですが、数十万円以上のまとまった費用がかかるため、躊躇している方もいるでしょう。
そこで注目したいのが国や自治体の「助成金・補助金制度」の活用です。助成金を使えば、自己負担を大幅に抑えられます。また、予算に余裕ができればより耐久性の高い塗料を利用できるため、メンテナンスの頻度が減らせる可能性もあるでしょう。
本記事では、「外壁塗装 助成金」をテーマに、国、埼玉県、三郷市、坂東市、守谷市で利用できる助成金をご紹介すると共に、利用する際の注意点・申請手順等を紹介します。

目次
外壁塗装に使える助成金とは?

外壁塗装の塗り直しに使える助成金とは、主に以下のようなものです。
リフォームの助成金
子育て支援目的の助成金
リフォームの助成金とは、文字通り住宅のリフォームの際に利用できるものです。一例を挙げると、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」などが挙げられます。自宅のリフォームはもちろんのこと、親の家を大幅リフォームして住みたいといった場合にも利用可能です。
子育て支援目的の助成金とは、子育て中やこれから子育てをする予定がある方を対象にした助成金です。「子育てグリーン住宅支援事業」などが該当します。また「結婚新生活支援事業補助金」も、広い意味で子育て支援目的といえます。
それぞれ利用できる条件が異なるので、まずは自分が利用できる条件に当てはまっているか確認してみてください。
国の助成金と自治体の助成金の違い
助成金には、以下の3つの種類があります。
国の助成金:日本に住んでいるならば利用できる
都道府県の助成金:都道府県に住んでいる方ならば利用できる
市町村の助成金:市町村に住んでいる方ならば利用できる
例えば、埼玉県が行っている補助金ならば埼玉県に住民票があったり、移住してくる予定があったりする場合に利用可能です。
市町村の助成金は、県だけでなく市町村に住民票があったり移住したりすることが利用の条件です。例えば、埼玉県の場合は大宮市や三郷市に住民票があるか、移住する計画がある必要があります。
助成金を利用する場合は、どこが行っているか確認した上で申し込みをしてください。
国や埼玉県が行っている外壁塗装で利用できる助成金
ここでは、国や埼玉県が主催している外壁塗装に利用できる助成金の種類と特徴を紹介します。
国や埼玉県が主催している助成金ならば、埼玉県に住んでいる方や移住する方が利用できます。
一方、市町村が主催している助成金は、該当する市町村に居住していたり移住したりすることが条件です。
この点を留意して、利用できるかどうか検討してみましょう。
国が実施している助成金
. 国が実施している助成金は以下の表の通りです。
制度の名前
利用条件
補助金の額
長期優良住宅化リフォーム推進事業
・既存住宅の長寿命化や省エネ化等に資する性能向上を目的としたリフォームを行う
・子育てしやすい生活環境の整備を行う
80万~160万
子育てグリーン住宅支援事業
省エネ改修等を行う
リフォームにより異なる
現在、国が実施している補助金に外壁塗装を直接対象とするものはありません。しかし、省エネリフォームの一環として外壁塗装を行う場合は、対象になる可能性があります。
例えば、断熱性を高めるリフォームをしながら外壁塗装や屋根塗装を行う場合、利用できるケースもあるでしょう。
なお、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」と「子育てグリーン住宅支援事業」の両方とも、申込期間や助成金全体の上限があるため、まずは公式サイトをチェックしてみてください。
申し込み金額が上限に達すると、申込期間中でも利用ができなくなるケースもあります。
埼玉県で実施している助成金
埼玉県独自で実施している外壁塗装に利用できる助成金はありません。
しかし、固定資産税や所得税など税金の優遇制度があります。
例えば、親からリフォーム費用を援助してもらった場合は贈与税が減税されます。
また、固定資産税が減税される制度もあるので、確認してみましょう。
税金の優遇制度に関する問い合わせは、税務署や市役所の担当課にしてみてください。
特に、贈与税が発生する額の援助を受けた場合は、どの程度優遇措置を受けられるか確認して見ましょう。
市町村で利用できる補助金
市町村で利用できる助成金には「個人住宅リフォーム助成金」があります。
個人住宅リフォーム助成金は、「屋根・外壁塗装を含む住宅の改修工事」などに利用でき、
工事費の5%前後が補助されます。
目安としては、5~10%です。
また、いのぺんが対応している三郷市では「木造戸建て住宅の耐震改修に伴うリフォーム補助制度」が実施されています。
耐震改修の際に外壁塗装の塗り直しを行えば、補助金を利用できる可能性があります。
ただし、外壁塗装、屋根塗装だけでは利用できないので注意しましょう。
また、守谷市は「個人住宅リフォーム助成金」の対象外市町村です。
三郷市も守谷市も国が行っている「長期優良住宅化リフォーム推進事業」や「子育てグリーン住宅支援事業」は利用できます。例えば、耐震リフォームや省エネリフォームを行う際に一緒に外壁の塗り直しも可能なので、ぜひ利用してみてください。
助成金を使う際の共通注意点

助成金は給付金とは異なり、条件に当てはまる方の口座に即現金が支払われることはありません。
利用したい場合は、申請や審査が必要です。
ここでは、助成金を使う際の共通注意点を紹介します。
事前申請が必要
助成金を利用する場合、多くの自治体では「工事着手前」に申請書を提出し、承認を得ることが要件です。後から申請・着工済み工事は対象外となる場合があります。
また、 登録業者、認定した業者、指定施工業者など、限定された業者でなければ助成対象とならないことがあるので注意が必要です。
なお、指定業者や認定業者はその旨を公式サイトに記載しているところも多いので、チェックしてみましょう。
自治体の担当課に問い合わせると業者を教えてくれる場合もあります。
助成金には上限がある
助成金には上限があります。上限額は助成金によって異なりますが、工事費の×%、上限×万円といったケースが一般的です。
たとえば、工事費の10%が助成金として利用できて工事費用が100万円の場合、10万円が補助金として利用できます。
なお、10%、上限100万円で、2000万円の大幅リフォームを行った場合、助成金として利用できるのは100万円までです。
利用するのには条件がある
助成金を利用するには、以下のような条件が必要なケースもあります。
税金を対応していないこと
一住宅あたり一回限りの利用であること
定められた業者を利用し、指定の報告書を提出すること
定められた期間内に申請すること
利用する補助金にどのような条件が指定されているか、必ず確認しましょう。
場合によっては、工事を依頼した業者が説明してくれる場合があります。
補助金の振り込みは工事が完了した後
補助金の振り込みは工事が完了した後が原則です。
工事が開始される前は振り込みされません。
そのため、工事の料金は一度施主が払う必要があります。
例えば、自己資金が0円、契約前に補助金を受け取って前金にするということはできません。
自己資金が足りない場合は、リフォームローンを利用するなど工夫しましょう。
外壁塗装で助成金を申請する基本的な流れ

ここでは、外壁塗装で助成金を申請する基本的な流れを紹介します。
流れを知っておけば、利用を検討する際や相談をする際に役立つでしょう。
なお、申請までの流れは助成金の種類や自治体によって多少異なります。
助成金制度の調査・確認・事前相談
国や県・居住自治体(市区町村)の公式Webサイトまたは担当課の窓口で外壁塗装に使える助成金制度があるか確認します。
場合によっては、担当課に相談にのってもらえるケースもあります。
なお、助成金の種類によっては、着工前に助成対象かどうかの事前確認(プレ審査)や事前申請が義務付けられています。
この場合、自治体から業者を紹介してもらえることもあるでしょう。
見積り取得・工事計画作成と申請書類の作成・提出
対象業者がある場合は、見積りを依頼し、補助対象となる工事項目や仕様を確定します。
見積書には詳細な内訳と業者情報が必要なケースもあるので、補助金を利用した実績が豊富な業者に選ぶのがおすすめです。
工事計画書や申請書類ができあったら、助成金申請書・委任状・見積書の写し・所有者証明・納税証明書(納税証明書等公的書類)などと共に、定められた場所に提出しましょう。
審査と採択通知・工事
提出した書類を自治体が審査し、補助対象と認められるかどうか判断します。
承認(採択)通知が来たら工事着手となります。
工事は補助対象条件に則った仕様・材料で工事を実施する必要があり、工事前・工事後の写真撮影が求められるケースもあるので、業者と確認したうえで必要な措置を行いましょう。
実績報告・書類提出
工事完了後、報告書や施工後写真・領収書・請求書の写しなどを自治体に提出します。
必要な書類は利用する助成金によって異なります。
また、書類作成や提出は工事業者が代理で行ってくれることもあるので、任せてしまってもいいでしょう。
そのあたりの話し合いは、工事前にしておくのがおすすめです。
なお、自分で提出する場合は必要な書類や写真をしっかりと確認したうえで対処してください。
書類に不備があると助成金交付が遅れる場合があります。
助成金交付や事後監査
報告内容が認められれば、助成金や補助金が交付されます。支払形態は現金交付、口座振込など自治体による方式があります。
なお、助成金制度によって、数年後の耐用性や施工状況について点検・報告義務が入る場合があります。
この場合は、必要な書類が家に送られてくるケースもあるので、書き方を聞いて記入しておきましょう。
助成金を利用するときは実績がある工務店への相談がおすすめ

助成金申請は、条件確認、書類準備、見積り調整、着工時期管理など、手間と専門知見を要します。特に次のようなケースでは、専門業者に依頼するのが安全かつ効率的です。
制度適用可否の判断が難しい場合
書類準備・申請窓口とのやり取りが不安な場合
助成金採択確率を上げたい時
特に、申請業者が工事を行うことが利用の条件の場合は、業者に相談することが前提になっています。
業者も、助成金を利用した工事を請け負うことで依頼者が増えるメリットもあるので、気軽に相談してみましょう。
業者によっては、相談会を開いているところもあります。
なお、業者に依頼する際のポイントとしては以下をチェックしておくと安心です。
助成金申請の実績があるか
見積り・仕様記載は明瞭に行ってくれるか
申請代行やサポート体制は整っているか
口コミが低すぎないか
アフター保証・施工保証はしっかりしているか
過去に助成金を利用したリフォーム案件の実績がある業者なら、制度要件・書類形式に精通しているので、信頼できます。
また、 助成金制度申請の代行やサポートを行ってくれる業者であればさらに心強いでしょう。
リフォーム工事はやることがたくさんあるので、代行できるものはすべて任せられるのならば心身ともに負担が軽くなります。
さらに、助成金を受けた後の不具合対応や検査対応を含めて保証してくれる業者であればより安心です。
まとめ
本記事では、外壁塗装で利用できる助成金や利用方法について解説しました。
2025年10月現在は、外壁塗装だけで助成金を利用できる市町村は限られています。
しかし、省エネリフォームなどを行う際に外壁塗装や屋根塗装を行えば、助成金が利用できるケースもあります。
リフォームを行うならば複数のものを一度に行ったほうが、トータル費用を抑えられるのでおすすめです。
助成金を利用したいと検討している方は、いちど「いのペン」にもご相談ください。




