2【電気代を大幅削減】太陽光発電+蓄電池でつくる省エネの仕組み
こんにちは!外壁塗装店『いのペン』です。
今回は「太陽光発電+蓄電池」で実現できる省エネの仕組みについて解説していきます。
省エネリフォームとして、外壁塗装と併せてご案内しております「太陽光発電+蓄電池」による省エネですが、一般的な節電や家電の買い替えのような省エネとは少し仕組みが異なります。
そこでこの記事では、導入を検討している方に知っていただきたい省エネの仕組みについて解説します。
ぜひ最後まで読んで、リフォームの計画にお役立てください!
電気をつくる省エネの仕組み
太陽光発電と蓄電池システムによる省エネは、暮らしに必要な電気を自らつくり、購入する電気を減らすことで実現する省エネです。この特徴が一般的な節電や家電の買い替えのような消費する電力を抑える省エネとの違いです。
日差しのある日中は電気の自給自足ができる一方、雨天時や夜間など発電できない時や電気が不足する時は電力会社から電気を購入することになります。そのため、発電量が下がると電力供給が不安定になるといったことは発生しません。
また、電気が余った時は電力会社に販売し、毎月の電気代支払い時に売電収入として受け取ります。(実際には電気代と相殺)
2025年5月時点での電気代の比較は以下のとおりです。以前は高かった売電単価が低下したため、電気を余らせて電力会社に売るよりも、家庭でつかって電気の購入量を減らす方が経済的にもお得です。
電気料金単価 (東京電力 従量電灯B) | 余剰売電単価(10kW未満) (令和7年度固定価格買取制度) | |
〜120kWh | 29.8円/kWh | 15円/kWh |
121〜300kWh | 36.4円/kWh | |
上記以上 | 40.49円/kWh |
以上のような特徴と背景を理由に、昼間に電気を使う家庭ほど設備の省エネ効果は高くなります。逆に日中は不在が多く、夜しか電気を使わない家庭ではつくった電気が活用できないため設備の省エネ効果は低下してしまいます。
「太陽光発電+蓄電池」を導入を検討する時は、発電に関わる設置条件もそうですが、消費に関わる家族のライフスタイルとの相性も考慮する必要があります。
省エネ効果の高い家庭例
● 小さいお子様がいる家庭
● ペットを飼っている家庭
● ご自宅で仕事をしている家庭
どれくらい必要なの?システム容量の考え方
あくまで目安ですが、太陽光発電は4.8kWの出力、蓄電池は6kWの容量があれば1日の消費量を最低限、賄えるようになります。平均的な3人家族の1ヶ月の電気代を12,500円として、必要な容量を計算すると以下の内容です。
太陽光発電容量の計算
下記の試算はあくまで平均値です。発電条件の悪い日は電力が不足し、電力会社から電気を購入することになります。
● 1ヶ月の電気代12,500円 / 30日 = 1日の電気代416.66円
● 1日の電気代416円、電力量にすると約13kWh
● 太陽光発電1kW発電できる1日の電力は約2.7kWh
● 13kWh / 2.7kWh = 4.8kWh
● 4.8kWhの発電容量があると1日の消費量を賄える
蓄電池の容量の計算
6kWhの容量があると夜間でも以下の家電が使えます。3人が余裕をもって電気を使うにはより大容量の蓄電池が必要になりますが、その分価格も高くなります。
家電の種類 | 出力 | 時間 | 消費電力 |
テレビ | 150W | 3時間 | 450Wh |
照明 | 200W | 7時間 | 1400Wh |
冷蔵庫 | 190W | 12時間 | 1800Wh |
スマホ充電 | 15W | 5時間 | 75Wh |
合計 | 3725Wh=3.725kWh |
電気代はどれくらい削減できる?
ここからは「自家消費率」を使って年間の電気代の削減効果を計算していきます。「自家消費率」とは設備がつくった電力のうち建物内で、実際に使用した電力の割合を表した数値です。
一般的には、太陽光発電のみの場合、自家消費率は30%、蓄電池を追加すると50%にあがります。また、自家消費できなかった電力は余剰売電として電力会社に売却し、支払う電気代と相殺します。
以下のように、年間150,000円電気代を払うご家庭の場合、37,500円まで電気代を削減できることが期待できます。
自家消費率 | 年間削減額 | 余剰売電率 | 余剰売電額 | 実質削減額 | |
太陽光発電のみ | 30% 1500kWh | 450,00円 | 70% 3500kWh | 525,00円 | 975,00円 |
太陽光発電+蓄電池 | 50% 2500kWh | 750,00円 | 50% 2500kWh | 375,00円 | 112,500円 |
試算の条件
● 3人家族、毎月125,00円、年間150,000円の電気代
● 余剰売電単価:15円(固定価格買取制度より)
● 太陽光発電の出力:4.8kW、年間5000kWhを発電
● 蓄電池の容量:6kWh
● 太陽光発電の自家消費率:30%
● 太陽光発電+蓄電池の自家消費率:50%
導入費用はどれくらい?
設置費用については政府資料をもとに、2024年時点での平均的な設置費用を記載しております。実際には設置状況によって変動するため、見積りをとることをおすすめします。また、補助金等の支援制度があれば必ず活用してください。特に、蓄電池は価格がまだ高いため、補助金があると導入費用を大幅に抑えることができます。
設備 | 出力・容量 | 設置費用 |
太陽光発電容量 | 4.8kW | 1kWあたり25.5万円 4.8kWで約122万円 |
蓄電池容量 | 6kWh | 1kWhあたり25万円 6kWhで150万円 |
「太陽光発電+蓄電池」導入のメリットとデメリット
一般的なメリットとデメリットは以下のとおりです。蓄電池の価格がまだ高いため、費用以上のメリットがあるかが判断基準になりそうです。
メリット | デメリット |
電気代が削減できる 売電収入が得られる 蓄電池があると停電時でも電気がつかえる 補助金が使えることがある | 導入に費用がかかる メンテナンスが発生する 新築時の屋根保証がなくなることがある 蓄電池の容量が限られる 蓄電池の価格が高い |
検討のポイント
家庭用の場合、大きすぎず小さすぎず、ライフスタイルにあった最適な出力・容量で設置することが重要です。
導入にあたっては、メリットとデメリットを考慮したうえ、設備寿命となる10〜15年間で期待できる電気代削減額と導入費用を比べることが重要だと考えております。
まずはお客様のライフスタイルを考慮した導入シミュレーションをつくってもらうことをおすすめします。1年間の電気代データを事前にご準備した上で工事店にご相談できると、迅速に導入効果を確認することができます。また、その際は設置後のメンテナンスの条件や費用についても確認することをおすすめいたします。
重要な点は以下の3点です。
● 1年間の電気代データを用意する
● 導入シミュレーションで省エネ効果を確認する
● メンテナンスを含めた見積りを依頼する
まとめ
以上、「太陽光発電+蓄電池工事」での省エネの仕組みについての解説でした。
私たち「いのペン」では外壁塗装と同時に「太陽光発電+蓄電池設置工事」の省エネリフォームにも一緒にご提案できますので、お気軽にお問い合わせください。
詳しくは、専門のスタッフがご説明しますので興味のある方はお気軽にお問合せください。
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